ブックキュレーターhonto広報担当 土佐勝彦
古典は時代を超えてもおもしろい!?インスパイアされて現代に甦った名作本
誰もが知っている古典の名作。これらをベースにストーリーや登場人物を現代風にアレンジするとどう変わるのかを作品にインスパイアされた著者たちが実現。意外や意外、そんなに違和感もなくすんなりと受け入れられ新しい気付きも得られ原作の素晴らしさは不朽のようです。原作と読み比べると楽しさも倍増です。
- 14
- お気に入り
- 3697
- 閲覧数
-
誰でも一度は読んだことがある昔話をミステリーの視点で再構築しています。一寸法師の打ち出の小槌や花咲か爺さんの灰、鶴の恩返し、浦島太郎の竜宮城、鬼ヶ島の桃太郎の鬼退治など誰もが知っている昔話が殺人事件になりアリバイや凶器、密室の謎などが順次明らかに。こんな切り口があったのかと思わせてくれます。
-
信子
獅子文六
著者の夏目漱石への敬愛から生まれた『坊っちゃん』の女版。地方から東京の女学校に体育教師として赴任したキップが良く溌溂とした女教師が生徒や教員と巻き起こす騒動の日々。教師間の勢力争いや寄宿舎の舎監として生徒とのせめぎ合い。随所に坊ちゃんで登場した団子事件や三四郎から得たヒントなどが散りばめられています。
-
ドストエフスキーの未完の長編大作『カラマーゾフの兄弟』が1995年の日本を舞台に甦る。原作の難解な人名や三兄弟を軸にした親子・兄弟・異性など複雑な登場人物の関係も日本人名にすると意外と理解が深まります。原作が神の存在を問うているため、当時話題になったと思われる宗教団体も登場し父殺しの真相に迫ります。
ブックキュレーター
honto広報担当 土佐勝彦hontoの広報として、ニュースリリースや取材・イベント対応に従事。家に本がある環境に育ち、小学生の時に読み始めた日本文学全集のおもしろさにはまり乱読を開始する。その後通学・通勤時間を利用して歴史小説やミステリーに凝る傍ら、コミック誌にもくまなく手を伸ばす生活に。現在は暇さえあればコミックを電子書籍で、小説を文庫本でというスタイルで乱読を継続中。登山の友として本を持参するものの疲れて読まずじまいに多々陥る。好きな作家は司馬遼太郎と安部公房。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です