ブックキュレーターhonto編集員
多言語多民族ならではの言語の世界。現代台湾文学を牽引する小説
多言語多民族の台湾社会には複雑な言語事情があります。言葉の結晶である文学のかたちも激動の嵐にもまれながら多様化し、さまざまな潮流が生まれてきました。そのなかで小説は、どう育まれてきたのでしょうか。ここでは、現代台湾文学を牽引する小説家の本を紹介します。物語に込められた「言葉」の力を味わってください。
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国民投票により運転開始された台北近郊の第四原発で、原因不明のメルトダウンが発生。生き残ったものの当時の記憶を失ったエンジニア・林群浩の脳裏には、次期総統候補者の姿が焼き付いていました。近未来のディストピアを通して原発問題に踏み込んだ意欲作で、緊迫感を湛えたサスペンス展開が読者を引き込みます。
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海峡を渡る幽霊 李昻短篇集
李昂(著),藤井省三(編・訳)
妊婦の幽霊が漢方医に復讐するため海を越えてくる「海峡を渡る幽霊」、マザーコンプレックスを抱える若い妻の苦悩と愛郷に迫る「セクシードール」など、8つの小説が収録された短編集です。著者の作風は幅広く、収録されている作品は叙情性と実験性に富んでいて、台湾の歴史に絡めながら多彩な語りが展開されています。
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