ブックキュレーター帝国書院の中の人
地図帳を肴に読みたい珠玉の“逸冊”
地図帳というのは日本や世界のさまざまなことを映し出す情報の宝庫です。情報はすぐに古くなってしまうのもさだめですが、学生時代に使っていたものと最新版を読み比べてみると地名や境界が変わっていたりと、時代の流れを感じ取ることができるのも地図帳を読む面白さのひとつです。そんな地図帳を片手に読みたくなる本を紹介いたします。
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それまで鉄道マニアしか興味がなかった鉄道旅行の醍醐味を、人口に膾炙させたのは間違いなく宮脇氏の功績。本書はまさに鉄道に乗ることを目的とした旅行の入門書です。地図帳片手に本書で紹介されている路線を辿るのも一興です。
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清張も在籍した朝日新聞の元記者が、清張作品に登場する鉄道を丹念に調べてまとめあげた労作。代表作『点と線』は言わずもがな、清張作品に登場する鉄道がいかに多いかを実感させられます。聖地巡礼する前に『松本清張地図帖』とともに読んでおきたい本です。
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実在しない架空の都市の地図を描き続ける鬼才「地理人」今和泉氏が、地図を理解するためのエッセンスをわかりやすく解説しています。地図にはその場所を理解するためのサインが散りばめられています。「地図感覚」を身につけた上で出かければ、いつもと同じ街の風景の中に新しい発見ができるかもしれません。
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青春出版社が過去に出版した複数の地理ネタ本を一冊にまとめた豪華版。370ページ超のボリュームに世界・日本の地理ネタがびっしり詰め込まれています。これで1,000円程度というのもお買い得です。文章が中心の構成ですので、地図帳を横に置きながら読み進めると、より一層楽しめます。
ブックキュレーター
帝国書院の中の人学校の地図帳でお馴染みの帝国書院の中の人。ただし、学校の地図帳ではなく、一般向けの地図帳の編集を担当しています。学校以外の市場でいかにヒット作を生み出せるか日夜悪戦苦闘しています。先日は某イベントでトークショーも開催。著者の先生と地図について熱く語り合いました。お堅くて真面目な帝国書院で、柔軟剤のような存在でありたいと、勝手に願っています。趣味は旅行・鉄道。国内は47都道府県制覇済。
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