ブックキュレーターhonto編集員
慌てず騒がず、地球温暖化や気候変動に冷静に向き合うための本
温暖化防止に熱心に取り組む人、根拠がないと否定する人、とりあえず様子見の人、いろいろな立場があります。しかし、酷暑やスーパー台風の襲来など、気候変動を実感する機会は増えているように思えます。そこで、この課題を地球や宇宙など大きな視点から捉え直し、気候変動にどう向き合えばよいのか、じっくり考えるための本を紹介します。
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温暖化が進むと日本の雪は減ると思うでしょう。しかし、降雪には偏西風やエルニーニョ・ラニーニャ現象などが関係し合うため、ことは簡単ではありません。本書は複雑な気候メカニズムを丁寧に解説し、日本海側や太平洋側、山間部や沿岸部など異なる条件で、雪の降り方が将来どのように変わるのかをわかりやすく示しています。
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近年の異常気象や気候変動に不安を覚える人は多いでしょう。しかし、古気候学の視点から眺めると、地球はこれまでもっと壮絶な気候変動を体験してきたことがわかります。若狭湾の水月湖の湖底に眠る7万年分の地層などから、過去の気候変動を読み解き、人類の歴史と重ね合わせることでその将来を見通すロマンあふれる一冊です。
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地球が誕生してからの気候変動を宇宙との関係で捉える、宇宙気候学の解説書です。地球46億年の歴史においては、地球全体が氷で覆われる全球凍結が2度も起こっているといいます。星の爆発的形成や太陽活動の変化による宇宙線量の増減などを取り上げ、気候変動をめぐる地球と宇宙の複雑で不思議な関係を示します。
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気候変動の時代を生きる 持続可能な未来へ導く教育フロンティア
永田 佳之(編著)
温暖化や気候変動の実態を理解し、その防止と持続可能な社会を作るために何ができるのかを探る実践書です。日本ではあまり知られていない、気候変動に関する世界的な動きや防止への取り組みを紹介します。その上で、日本において個人でできる活動、学校や地域など組織でできる取り組みなどを具体的に検証します。
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気温が高くなったからといって、体温が比例して高くなるわけではありません。湿度や風、着ている服の素材などいろいろなものが関係している上、子どもと成人、高齢者では感じる暑さも体温調節の能力も違います。人の体温とその調整機能に焦点をあて、温暖化でさらに暑くなる日本の夏にどう対処すべきかを考えた一冊です。
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