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型破りな生きざまを貫いた俳人たち!その人生を書き記した本
語句を切り詰め、最小限の文字数で詩の世界を作り上げる俳人。制約の厳しさから、俳句に興じるのは枯淡(こたん)の人間ばかり・・・というイメージがありますが、なかには壮烈な生涯を送った俳人もいるのです。ここでは、強烈な個性が光る俳人たちの生涯に迫った本を紹介します。火花が散る彼らの生きざまに触れてみてください。
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「漂泊の俳人」の代表格といえば、尾崎放哉と種田山頭火の2人の名が挙がります。本書は、帝大卒として将来を嘱望されながらも、エリートの道を捨てて思うままに生きた放哉と、母の自殺から放蕩の道をたどった山頭火の半生を活写します。従来の型を破り、自由律俳句の世界に生きた俳人たちの人生を描いた渾身の評伝です。
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尾崎放哉が最期の安息地として四国の小豆島に渡った8カ月間の様子を描いた小説です。放哉は国内随一の大学を卒業し、一流企業に職を得ましたが、約束された将来を捨て、放蕩暮らしを選んだ漂泊の俳人。流浪の人生を送った彼は、生涯の最期にどんな光景を見たのでしょう?丹精な文章で吉村昭がそのさまを追いかけます。
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伊賀国(現在の三重県)に生まれた松尾芭蕉が、江戸へ出てから生涯を閉じるまでの半生を綴った評伝です。本書において何より興味深いのは、俳諧師として活躍する前後に芭蕉が就いていたとされる、職の遍歴にあります。俳聖と謳われた芭蕉の知られざる一面が、次々と明らかになっていく一冊です。
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