ブックキュレーターhonto編集員
選択と集中は時代遅れ?不確実な世界を生き抜く力をくれる本
「限られた資源を一点に集中させる」選択と集中の手法は、合理的な考え方だと礼賛される一方で、激変する社会状況のなかでは思わぬところで脆弱性を露呈させることがあります。不安定で不確実な今を生き抜く上では、選択と集中の考え方から一歩進む必要があるかもしれません。新たに必要とされる視点や、対応力を養ってくれる本を選びました。
- 30
- お気に入り
- 3515
- 閲覧数
-
専門を絞ることこそが唯一の成功への近道だ、という定説に一石を投じる本です。ビジネスやスポーツ、あらゆる分野において、知識の幅や多様な経験がキャリア形成の上で価値を生み出すことをさまざまな事例や科学的根拠により解き明かします。不確実な世界における新たなロールモデルを探るきっかけになるでしょう。
-
「不確実性とは何か」という基本から、その性質や影響を含めてどう対応すべきかをファイナンスの視点から学べる一冊。真のリスクとは不確実性それ自体にあるわけではなく、それに反応する人や組織の中にあるといいます。予想外の出来事に振り回されずに生き抜くため、不確実性とのつき合い方を身につけましょう。
-
学問や研究の世界に、選択と集中を是とした効率第一主義をそのまま持ち込むことの矛盾を鋭く突いた本です。生物は無節操に生き、地球は無計画に存在しているーーそんな世界でイノベーションはいかにして起こるのか?カオス理論やスケールフリーネットワークといった最先端の研究知見から警鐘を鳴らしています。
-
人間の驚くべき不合理な行動を行動経済学の視点で読み解いた本です。かつて経済学は、人間を合理的な判断を下す者として行動原理を規定していました。それではフォローし得ない人間の行動に着目してみると、合理的な推論があてはまらない局面で、柔軟な対応力を伸ばすことの重要性がよくわかります。
-
急に具合が悪くなる
宮野 真生子(著) , 磯野 真穂(著)
人間誰しもいつかは死ぬーーしかし、いつ、どんな風に具合が悪くなるかは誰にもわからないことです。人間が抱える究極の不確実性の一つ「死と病」に直面した時どう考えるのか?がんを患った哲学者と臨床現場で調査を重ねてきた人類学者が、己が向き合ってきた学問や経験を総動員して考え抜いた往復書簡です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です

