そのゲームで遊ぶのは危険・・・!?ゲーム×ミステリーの世界を描いた本

バーチャルリアリティゲームのテストプレイヤーとなった上杉。一緒に参加していた梨紗が現実世界で失踪し、彼女を追うと隠された真実が明らかになっていきます。現実と虚構の境目がわからなくなる酩酊感にも似た感覚、さらに疾走感や没入感などが同時に味わえます。VRをテーマにしたミステリーの元祖であり傑作です。

将棋のプロを目指す塚田が目覚めた場所は、軍艦島を模したフィールドでした。夢か現実かわからぬまま、将棋のようなルールに支配された戦略ゲームを戦うハメに。ゲームを重ねていくことで少しずつわかるようになる戦略やルール設定、心理戦が楽しめるエンタメ要素の強いミステリーで、著者の興味が存分に反映されています。

シミュレーションゲームソフト「蓬莱（ほうらい）」の発売を中止するよう脅迫を受けたゲーム制作会社社長・渡瀬。大きな陰謀に立ち向かうが、すべてのカギを握るのは「蓬莱」の内容だった・・・。ゲームの話から壮大な歴史が立ち現れると同時に、刑事モノとしての読み応えも兼ね備えた著者の隠れた名作です。

いつの間にか、クラスメイトと一緒に見知らぬ部屋に閉じ込められていた男子高校生の千葉。混乱のなかで現れた人工知能のソフィアから、生存のためのゲームへの参加を言い渡されます。ゲームの内容自体やその攻略方法、極限状況下におけるクラスメイトたちとの人間模様などが魅力の刺激的な物語です。

25階建ての建物に閉じ込められた少女・真夏。各階にある二つの箱のうち一つを選べば脱出、もう一方は死が待っている・・・というサバイバルゲームへ強制的に参戦させられてしまいます。生きるか死ぬかのデスゲームが持つ緊迫感と疾走感、意外性のあるストーリーが妙味の脱出ゲーム・ミステリーです。