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身近だけど奥深い発酵食品。納豆の世界が学べる本
納豆は古くから日本人の暮らしに根付き、文学にもたびたび取り上げられ、愛好家も数多く存在しています。一方で海外に目を向ければ、その国ならではの納豆の作り方や食べ方があり、日本だけでなく多くの国や地域に愛されてきた食べ物だということがわかってきます。ここでは、納豆をより深く知るためのエッセイやノンフィクション、小説を集めました。
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納豆のはなし 文豪も愛した納豆と日本人の暮らし
石塚 修(著)
古典から近現代文学、俳句に川柳、落語にいたるさまざまな文芸作品を通して、日本の食文化と納豆との関わりについて考察した文化史です。丁寧な時代考証をもとに、庶民の暮らしのなかで変遷を遂げてきた納豆の歴史が、楽しく軽妙なタッチで綴られています。読めば納豆が食べたくなること請け合いです。
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ノンフィクション作家・高野秀行が、納豆の食文化を探求したルポタージュです。納豆の魅力に取りつかれた著者はその起源を求め、日本国内やアジア各国を旅します。現地の人々と交流し、さらに各々の納豆の作り方や調理法を紹介して、その社会の民族問題にまで考察を広げていきます。その行動力と取材力の高さに驚かされます。
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納豆をはじめ、味噌や醤油、ヨーグルトなどの発酵食品のメカニズムと、発酵文化の歴史を解説した学術書です。科学的知見を、体系的にわかりやすく説明しています。新書サイズですが情報量は多く、「発酵」という現象についてじっくり学ぶことができます。和食文化を支える発酵食品の奥深さに、より一層惹かれることでしょう。
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ひとりの女性の心の再生を描いたハートウォーミングな小説です。弥生は失恋と激務の疲れから東京を離れ、納豆嫌いにもかかわらず北関東の納豆メーカーに転職します。穏やかな生活のなか、地元への愛着を持つ人々に囲まれ、彼女は自分の半生を振り返ります。納豆愛にあふれたアットホームな職場に、あなたも転職したいと思うかもしれません。
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