ブックキュレーター主婦の友社 石井美奈子
「ちゃんとしたおいしいもの」が食べたくなったときに読む五冊
自宅で料理する時間が増えている今だから、体にいいもの、安全でおいしいちゃんとしたものを食べたいと思い始めた人が増えている気がします。今回はちょっとまじめに、私達をめぐる食がどんな状況になっているのか、その現実に対してどうすればいいのかを少しだけ立ち止まって考えてみるための五冊です。
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「カンブリア宮殿」で話題の食品会社コンサルやバイヤーをつとめる著者による、おいしいものを見極め、どう取り入ればいいかがわかる本。商品裏の表示で原材料や製法を見る方法論がわかりやすく書かれていておすすめ。買い物は投票で、10年後も残したいものを買うという考え方は目からウロコ。具体的な商品写真が楽しい。
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これ、食べていいの? ハンバーガーから森のなかまで−食をえらぶ力
マイケル・ポーラン(著) , 小梨 直(訳)
清涼飲料、菓子、食肉のほとんどがとうもろこしから作られていること。肥料には石油が大量に使われ、穀物を食べない牛に大量に与えられている事実にも驚く。他にオーガニックの真実、自然農法の話も知らないことばかりですごい。全米100万部突破『雑食動物のジレンマ ある4つの食事の自然史』上下巻のジュニア版。
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卵に納豆、醤油に牛乳。毎日口にする食べ物や調味料で10年後も残すべき「日本の食遺餐」の生産者たちを、料理人である著者が訪ね歩いた記録。「松田のマヨネーズ」に代表される食品の開発エピソードや初心の貫き方、逆境にどう立ち向かったのかが明かされる。東日本大震災による原発放射能被害についても触れられている。
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みその本みその料理
辰巳 浜子(著) , 辰巳 芳子(編)
カラダにやさしいちゃんとした料理の代表格は家庭のみそ汁だろう。この本は「命のスープ」でも有名な辰巳芳子さんがお母様の書いたものを編んだみそとレシピの本。おすすめは巻頭の「みそ汁のにおいにさそわれて」というエッセイ。毎日安心して食べられてほっとする味が想像力をかきたてられる文章とともに紹介されている。
ブックキュレーター
主婦の友社 石井美奈子主婦の友社(http://www.shufunotomo.co.jp/)で編集の仕事をしています。根っからの本好き、そして、本屋さんが好きで、この業界に飛び込みました。好きな旅・食についてや、女性の視点での健康や老後について本を広く紹介していきます。
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