ブックキュレーター出版甲子園
縁の下の力持ち!?翻訳をめぐる本をご紹介!
海外小説を読むとき、私たちの多くは翻訳版を手に取ることが多いでしょう。つい作者ばかりに目がいきがちですが、そこで活躍する「名裏方」が翻訳者です。原作のニュアンスをどのように表現するか?正確かつ読みやすい訳をどうやって作るか?彼らの言語センスや熱意に驚嘆し、そして翻訳を通して見えてくる文化の違いに想いを馳せてみませんか?
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ロシア文学研究者かつエッセイストである沼野充義が、その知識と豊かな日本語を存分に活かした訳を繰り広げます。一見自由奔放な珍訳ですが、その豊かな日本語表現が、チェーホフの哀愁漂うユーモアの真の魅力を引き出す、全く新しい「新訳」です。さらに各作品の後に解説を入れるというこだわりっぷりに舌を巻きます。
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グレート・ギャツビー
スコット・フィッツジェラルド(著) , 村上 春樹(訳)
翻訳者は言わずと知れた名作家、村上春樹。フィッツジェラルドの紡ぐ物語に「村上節」とでも言うべき独特の言い回しが融合することによって、アメリカの喧騒と華美な生活の中でなお拭えない孤独や寂しさが鮮やかに描き出されるのがお見事。翻訳で生まれる、言葉の化学反応を楽しめる一冊です。
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ネットや辞書で調べれば言葉の意味がなんでもわかってしまう今日、私たちはつい、外国語を簡単に母国語に訳せるように錯覚しがちです。ですが世界には、その言語でしか表せない意味や事象が溢れています。そんな「翻訳できない」言葉を集めたユニークな単語集がこちら。言葉のイメージを想起させる美麗なイラストにも注目。
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訳せないもの 翻訳にからめた文化論
佐藤 紘彰(著)
詩歌や俳句を訳すとき、日本特有の挨拶,食べ物を英語で表すとき、日本語では歯切れの良い文調が英語では冗長になってしまうとき・・・日本に存在し、アメリカに等価物が存在しない文化現象をどうやって伝えるか。歴代の翻訳者の腐心、論争、そして生まれる一つ訳の形に様々なトピックから迫る翻訳エッセイ。
ブックキュレーター
出版甲子園2005年設立。早稲田大学公認学生団体。学生の、学生による、学生のための出版企画コンペティション。応募資格は、『学生』であること。参加企画は、厳正な審査と、決勝大会におけるプレゼンバトルで競い合い、編集者の目に止まった企画は出版されます。http://spk.picaso.jp/
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