ブックキュレーターhonto編集員
やさしく、鋭く心を揺さぶる。詩の世界の入り口に立つあなたに渡したい詩集
小説やノンフィクションは読むけれど、普段から詩集などを手に取る、という方は多くはないでしょう。しかし詩は、行間や余白にたくさんのものが潜む、とても豊かなジャンルなのです。これから詩を読んでみたいという方に向けて、言葉の魅力が鋭く光る詩集や入門書を集めてみました。生きる喜びや悲しみの詰まった、美しい言葉の世界を覗いてみてください。
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宮沢賢治コレクション 6 春と修羅
宮沢賢治(著) , 天沢退二郎(監修) , 入沢康夫(監修) , 栗原敦(編) , 杉浦静(編)
宮沢賢治が遺した唯一の詩集「春と修羅」。妹を悼む詩や煩悩を抑えきれない苦しみを綴った詩には、彼の死生観や苦悩が表現されています。暗い内容にもかかわらず透き通るような印象が胸に広がるのは、彼の美の世界への純粋な憧れのせいでしょう。宮沢賢治の言葉に宿る切なさと喜びは、時代を超えて人々の心を照らし続けています。
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わたしと小鳥とすずと
金子 みすゞ(著)
東日本大震災直後にテレビCMで放映された「こだまでしょうか」でも広く知られることになった、金子みすゞの60編の詩を収めた作品集です。やさしさと強さを秘めた彼女の詩には、ささくれだった心を落ち着かせ、素直な気持ちにしてくれる力があります。子どもへの読み聞かせにもオススメの一冊です。
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30歳という若さで夭逝した詩人・中原中也。この詩集は「生きる」「恋する」「悲しむ」という三つの視点で、制作年月推定順に編纂されています。悲しみに暮れ、打ちひしがれる姿を描きながらも、「前を向いて生きろ」というメッセージが響いてくるような詩の数々。古びない天才詩人の言葉に心を揺さぶられることでしょう。
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