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怖いからこそ読みたい!海外の珠玉の怪奇譚を集めたアンソロジー
「怖いもの見たさ」という慣用句があります。見聞きするのは怖い。でも、恐怖を湧かせるものの正体は知りたい。こうした恐怖に対する好奇心が、ホラーと呼ばれるジャンルを育んできました。では、世界ではどんなホラー作品が生み出されてきたのでしょうか?ここで紹介する古今東西の怪奇譚アンソロジーを通して、その端緒をつかんでみましょう。
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怪奇小説日和 黄金時代傑作選
西崎 憲(編訳)
19世紀末から20世紀初頭の英米怪奇小説を18編収録。H・R・ウェイクフィールドの「真ん中のひきだし」、レ・ファニュの「妖精にさらわれた子供」など、怪奇幻想文学の黄金期を支えた作品が一挙に楽しめます。併録されている編訳者のエッセイ「怪奇小説考」も必読。怪奇小説の精神史を深く知ることができます。
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怪奇小説精華
ポオ(ほか著) , ゴーゴリ(ほか著) , 東 雅夫(編)
世界幻想文学大全シリーズの怪奇編として18編を収録。怪奇小説は英米に多く見られますが、本書では英語圏以外の作品も積極的に集めていて、多彩な顔触れになっています。そして、もう一つの特徴は戦前戦中に発表された「旧訳」を採用している点。怪奇小説と邦訳の歴史に触れながら、古来の雰囲気を堪能できる逸品です。
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暗黒怪奇短篇集
澁澤 龍彦(訳)
フランスにおける悪魔的な怪奇小説を6編収録。数々のフランス文学を紹介してきた澁澤龍彦が愛したフォルヌレの「草叢のダイアモンド」、ドルヴィリの「罪のなかの幸福」、ロランの「仮面の孔」に加え、詩の世界でも多大な功績を残したシュペルヴィエルの「ひとさらい」など、澁澤の思い入れが凝縮されたアンソロジーです。
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イギリス怪談集 新装版
由良 君美(編)
怪談の宝庫、イギリスの怪奇小説を19編を収録。19世紀には文芸雑誌に数多くの幽霊譚が寄稿されるなど、英文学を語る上で怪奇幻想小説は欠かせないジャンルです。本書はブラックウッド、ジェイムズ、ウェルズと名立たる面々の作品を収めていて、その内容は非常に充実しています。愛好家にも初心者にもオススメの一冊です。
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世にも不思議な物語 世界の怪奇実話&都市伝説
レノア・ブレッソン(著) , 尾之上 浩司(編・訳)
アメリカの超常現象再現番組で取り扱われた怪奇現象や都市伝説を11編収録。自動筆記の話「クララからのメッセージ」、予知夢の話「夢の結末」、行方不明になったグライダーの話「再会」など、ゾクッとする奇妙な物語に引き込まれることでしょう。巻末に併録されている、怪奇作家たちによる抱腹絶倒の座談会も必読です。
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