ブックキュレーターhonto編集員
老親や自分が住人になるかも?明日は我が身のゴミ屋敷問題を本気で考える本
社会問題になっている「ゴミ屋敷」について、あなたはどのくらい知っていますか?ごく普通の生活を送っていた人がゴミ屋敷の住人になってしまう背景には、精神的な病気や認知症、セルフネグレクトなど、さまざまな原因が隠されています。自分や家族が直面するかもしれないゴミ屋敷問題に、真正面から立ち向かうための本をセレクトしました。
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ゴミ屋敷奮闘記
村田 らむ(著)
ルポライターである著者が実際にゴミ屋敷専門の清掃会社に入り、2年間ゴミ屋敷と向き合った実録本。テレビでよく見るゴミ屋敷は放送できるレベルのもの。リアルなゴミ屋敷がどういうものなのかが生々しく描かれます。ゴミ屋敷それぞれに個性があるのも興味深いところ。清掃業者の社長インタビューも一読の価値ありです。
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ゴミ屋敷の一因といわれるセルフネグレクトとは、自分自身に必要なケアを放棄してしまうことです。食事や入浴という最低限のこともしなくなり、健康面や衛生面に問題が生じます。本書は誰もがセルフネグレクトに陥る可能性を示唆し、セルフネグレクトからゴミ屋敷に至る過程とその支援にまで論及しています。
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ためこみ症とは、モノを大量に抱え込み、手放すことができない精神的な病のこと。近年精神疾患のひとつとして考えられるようになったそうです。ためこみ症のためにゴミ屋敷住人になっている人も多い、と言われているそう。本書ではためこみ症やモノとのつき合い方について、具体的なアドバイスが書かれています。
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老いの片づけ力 わが家をゴミ屋敷にしないために
阿部 絢子(著)
実家の片づけをすることになった60代の著者。ところが実家は、高齢の母親と病気の弟のふたり暮らしでモノが溜まりまくり、窓も開けられない状態。しかも2人は介護が必要で、協力を求めることもできず・・・。家の片づけをきっかけに、自身の「老い支度としての片づけ」も意識するようになる過程が壮絶なエッセイです。
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鬱病を発症し、実家に帰ってきた著者。けれども実家は、いつの間にかゴミ屋敷になっていて、あふれかえったゴミのせいで寝床すら確保できない状態に・・・。片づけられない家族に代わり、ゴミ屋敷の大掃除に挑む著者自身の姿を描いたコミックエッセイ。ゴミ屋敷を中心に、家族のあり方まで描かれている点が特徴的な一冊です。
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