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生き抜く知恵か?悪しき習慣か?日本特有の「忖度」の正体を考える本
2017年の流行語にも選ばれた、他人の心情を推し量る「忖度(そんたく)」。日本社会では古くから人々をつなげる役割の一端を担ってきました。しかし未曽有のコロナ禍により、近年ではそのデメリットが浮き彫りになってきています。英語には該当する言葉が存在しない忖度は、日本社会の潤滑油か?それとも足枷か?忖度の正体を考えるヒントになる本を紹介します。
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政治の世界に限らず、あらゆる場所に存在している忖度バカ。作家であり医師でもある著者は、独自の立場から忖度が蔓延する日本社会に警鐘を鳴らしています。政治や芸能界など、さまざまなシーンで登場する忖度を取り上げつつ、そこから自由になるヒントも併せて解説。忖度という病理に立ち向かう、一つの答えが見つかる一冊です。
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忖度の一因である同調圧力は、日本社会の息苦しさの象徴的存在といえるでしょう。評論家と演出家という立場の違う2人が、コロナ禍の日本で発生したさまざまなトラブルを独自の視点で冷静に分析。日本特有の「世間」という存在にも着目しつつ、同調圧力の正体を浮き彫りにしていき、そこから解放される糸口を探ります。
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前半では、日本社会全体での忖度の実態について解説し、後半では主に企業での忖度に焦点を当てています。部下と上司両方の立場から、忖度をめぐるすれ違いやトラブルを紹介。日本の会社で働いた経験がある人なら、思い当たることばかりで共感してしまうはずです。
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