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「自分らしさ」の根源とは?「意識」の謎に迫るための本
「自分らしさ」を大切にする価値観が称賛されることの多い現在。ファッションや働き方、キャリアにも「自分らしさ」を見出すべきだと言われています。では、この「自分らしさ」を生む私たちに備わっている「意識」とはなんなのでしょう。どうして人間は「自分らしさ」や「意識」を必要としたのか?これらの謎を解くための本を紹介します。
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「意識とは何か」という問題に、脳神経学が真正面から挑んだ本書。書かれているのは、意識にまつわる脳神経の解説だけではありません。身体や感情の機能に着目し、「人間という生物にとって意識とは何か」「どうして人間は意識を必要としたのか」という根源的な問いの答えにたどり着きます。
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自我の起原 愛とエゴイズムの動物社会学
真木 悠介(著)
本書は、生物学を縦軸に、愛とエゴイズムという問題を横軸にして、動物個体の行動の秘密を解き明かしながら、「自我」が生まれた謎に挑みます。本書が提示する理論は、「自分らしさ」を超えた場所にある幸福と、その希望を見せてくれます。
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「自己」という意識や精神は、時代によって変化します。本書は精神分析の立場から「自己」という精神の変化や、現代における「自己」の問題点を指摘していきます。「自己」が時代によって変化するのであれば、時代の変化もまた「自己」の中に立ち現れるもの。そのことを見事に示した一冊です。
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ハーモニー 新版
伊藤 計劃(著)
悲しみや恐怖が主観的なものであるならば、それらを生み出す「意識」は不幸の源泉です。では、幸福の極地と意識はどのような関係になるのでしょう。本書はそんな問いを背景にしたSF小説であり、究極の幸福を描いています。著者の提示する極めて挑発的な幸福をユートピアと見るかディストピアと見るかは、読者次第です。
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