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求道に生きた僧たちのドラマ。著名な僧侶を描いた歴史小説
仏教が日本に伝来したのは、6世紀の飛鳥時代と言われています。やがて、仏教は日本に浸透し、律令国家の政策の一環として各地で寺院が建てられ、経典が研究されていきました。また民衆に対して、仏の教えを説く者も現れました。ここでは、奈良時代から平安時代初期にかけて、日本史に登場する著名な僧を取り上げた歴史小説を紹介します。
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奈良時代、仏教は僧が悟りを開くために研究するものでした。しかし、行基の存在が仏教の色合いを変えることに。広く民衆に仏の教えを説く彼は、朝廷に弾圧されながらも、困窮する人々のために布施屋を建て、橋や溜池を作りました。社会事業に尽くし、日本初の大僧正となり、東大寺の大仏造立にも尽力した僧の信念を描いた物語です。
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天台宗の開祖・最澄の生涯を描いた史伝の傑作です。緻密に史料を検証し、柔軟かつ冷徹に洞察する著者の見識の高さに唸らされます。ひたむきな心で信仰に生きる最澄は、桓武天皇の苦悩に寄り添い、魂の救済に全力を傾けます。時流の変化に直面しながらも、悲壮に生き抜いた清僧と帝王の姿は、哀しくも深い感銘を与えてくれます。
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真言宗の開祖・空海の評伝です。生い立ちから人物相関、時代背景を丁寧に考証し、天才かつ生身の人間としての空海の人物像を浮かび上がらせます。平安時代、唐へ留学した彼は新しい仏教として真言密教を持ち帰ります。各宗派や経典を研究し、緻密な思想体系を作り上げた偉業とともに、仏教界の権力闘争も生々しく描かれます。
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