ブックキュレーター出版甲子園
いま、インドを知るために読むべき本
見るひとが違えば、見える姿も違う。時代、目的、国籍もさまざまな著者たちが、それぞれの視点からインドを描いた5冊を紹介します。インドに興味があるあなたも、まだその沼にハマっていないあなたも、日々の生活につながる「大切なもの」がインドというレンズを透してきっと見つかるはず。【選者:熊谷はるか(第16回大会グランプリ)】
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数多くの「旅」を描いた作品の中でも、金字塔である深夜特急シリーズの第3冊目。舞台がインドに移ると同時に、主人公の旅人としての心も、クライマックスを迎えるようだ。鋭い観察眼と感受性を持つ主人公が、現地の生活と人々に触れ、溶け込んでいくのを読むうち、まるで旅のVR体験をしているかのような感覚に陥る。
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インドで「暮らす、働く、結婚する」
杉本 昭男(著)
吸い寄せられるようにしてインドにやってきた著者が、そこで学び、現地人女性と結婚して家族をもち、店を開くようになるまでを綴ったエッセイ。日本との宗教観・家族観・食事観の違いに悪戦苦闘しつつも、気づけばガンジス河での遊泳が日課になるように。さまざまなスパイスが混ざるカレーのように、笑いと汗とちょっとの涙がブレンドされた、リアルなインド生活記。
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目紛しいインドの経済発展とグローバル化を象徴するムンバイ空港。一方で、その隣に存在するスラムとは・・・。インド人男性と結婚したアメリカ人ジャーナリストが、実際にスラムで生活をしながら出会った人々の姿を赤裸々に描いたノンフィクション。繊細ながらも、事実を綴るゆえに力強い言葉たちが、原題通り「美しさの裏に隠れた真実」を映し出す。
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異教の隣人
釈徹宗(著) , 細川貂々(著) , 毎日新聞「異教の隣人」取材班(著)
日本国内にある、さまざまな宗教の祈りの場を取材して歩いたルポ。ヒンドゥー教やシーク教、ジャイナ教といった日本人にはあまり馴染みのないようなインド独自の宗教の信者たちが、日本でも信仰を続けながら生活する様子を覗ける。謎に包まれた異教徒たち、もしかしたらあなたのご近所さんかも⁉︎
ブックキュレーター
出版甲子園2005年設立。早稲田大学公認学生団体。学生の、学生による、学生のための出版企画コンペティション。応募資格は、『学生』であること。参加企画は、厳正な審査と、決勝大会におけるプレゼンバトルで競い合い、編集者の目に止まった企画は出版されます。http://spk.picaso.jp/
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