ブックキュレーターhonto編集員
今ここに生きる「身体」を再考する。生命の器と多角的に向き合うための本
今日的な身体論、すなわち身体を重視する潮流は、実は20世紀になってからのものです。それまではデカルトの物心二元論に代表されるように、身体を精神よりも劣位に捉える哲学的思考が長らく続いていました。ここでは、精神と相互作用を及ぼしながら我々の生を形作っているものとしての「身体」を、多角的に見つめ直す本を集めました。
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フランスの詩人ヴァレリーを「詩と身体との結びつき」というユニークな視点から考察した本書。作品が装置であるとはどういうこと?時間と行為の関係とは?詩が身体を解剖するとは?ヴァレリーのテクストを丹念に読み込み、噛み砕いて表現されているので、ヴァレリーを知らない方にも読みやすい一冊です。
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『積み重ねてきた歴史は、脳だけでなく、身体全てで表現されている』。治療家である著者は「身体構造力」という言葉を、「身体自体が持つ構造の力」と、私たちの意志によって「身体を構造する力」という二つの意味で定義しています。日本人の精神性についても議論が深まる、目から鱗の身体論が展開された一冊です。
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休んだのに、疲労が取れない・・・そんな悩みを持つ人に読んでほしいのが本書です。10万人を治療したNY在住のスポーツカイロプラクターが教える「疲れないカラダ」の秘密。著者は、日々の生活で疲れにくくなるだけでなく、将来の機能障害も予防するトレーニングが重要だと言います。不調のない暮らしを手に入れてみませんか?
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無味乾燥な道具としての印象が強い数学。本書は数学を、人間の身体に引き寄せる新しいアプローチで語った一冊です。アラン・チューリングと岡潔という2人の数学者を取り上げ、著者の数学研究の姿勢と心のあり方を感じさせる、極めて斬新な数学論が展開されています。
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