ブックキュレーター出版甲子園
科学と人の関係を教えてくれる本 五選
私が科学に興味をもったきっかけは、高校物理で壁を感じたことでした。「物理学者はなぜこんな発想をするのだろう」と物理学に興味をもち、本を出版するまでになった今に至ります。そんな私からは、人と科学の関係に注目した5冊をご紹介します。【選者:かきもち:第15回大会出場】
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マンガ年表 歴史を変えた科学・技術100 全2巻
学研プラス(編)
コンピュータの発明や宇宙探査などによって、科学技術は人類の暮らしや自然への考え方を大きく変えてきました。本書では科学技術の100テーマの歴史を、豊富なイラストとともに紹介します。巻末には本文中の登場人物を集めた辞典も掲載されています。小学5・6年生から大人まで、幅広く楽しめる科学と技術の本です。
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『吾輩は猫である』で知られる夏目漱石。英語教師としての背景をもち、作家でありながら科学にも造詣の深い人物でした。本書では漱石の本名「夏目金之助」個人としての魅力をマンガで知ることができます。弟子や友人とのやりとりは必見です。私は科学随筆の名手、寺田寅彦にこのマンガで一気にはまりました。ぜひご一読を。
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現代の科学には数学が欠かせません。ときには数学的な「美しさ」が研究を進める指針となります。自然現象を解明するうえで一体なぜ、数学はこれほどまでに有効なのでしょうか。本書では古今東西の科学の歴史を紐解きながら、問いへの答えを探ります。科学者や哲学者をも悩ませてきた問題を描く、スリリングな科学本です。
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私たちの生活には今や科学技術は当たり前のものとなっています。一方世の中では、応用にすぐには結びつかない基礎研究の意義や、三角関数を習う理由が問われています。科学や科学技術と私たちの間にある溝。そこに架け橋を作ろうとするのが、科学コミュニケーションです。科学についての発信に興味がある人におすすめです。
ブックキュレーター
出版甲子園2005年設立。早稲田大学公認学生団体。学生の、学生による、学生のための出版企画コンペティション。応募資格は、『学生』であること。参加企画は、厳正な審査と、決勝大会におけるプレゼンバトルで競い合い、編集者の目に止まった企画は出版されます。http://spk.picaso.jp/
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