ブックキュレーターhonto編集員
近代文学から現代文学へ。戦後派と呼ばれた作家たちが残した小説
1946年から1950年ころに新人作家として登場した戦後派作家たちは、戦前とは異なる小説技法で文学界に新境地を切り開きました。便宜的に第一次戦後派と第二次戦後派に分類されていますが、戦後思想と西欧の文学理論を組み合わせ、独自の小説世界を築き上げた点は共通しています。そんな、日本の近現代文学史に名を残す文豪たちの名著を紹介します。
- 25
- お気に入り
- 14037
- 閲覧数
-
花ざかりの森・憂国 自選短編集 新版
三島由紀夫(著)
早熟の天才、三島由紀夫の自選短編集。日本浪漫派の影響を受け、16歳のころに執筆した「花ざかりの森」、二・二六事件で親友を討たなければならない状況に苦悩する中尉を描く「憂国」をはじめ、著者自身が厳選した13の短編小説を収録。本人の解説を載せている点も特色で、三島文学の歴史を鳥瞰することができます。
-
1980年代に発表された短編小説集です。原発周辺で起きた不審火を入口に、原発側と反原発側、贋被爆者を交錯させることで原発、原爆の両問題をテーマに加えた「西海原子力発電所」。使用済み燃料の輸送車が事故を起こし、近隣住民を混乱に陥れる「輸送」。予見的に描き出された原発事故の脅威に身震いさせられます。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です