ブックキュレーターhonto編集員
読むのを諦めていた大作や難読本に挑戦するためのガイドとなる本
有名な本だけど、分厚すぎて手が出ない。買ってはみたものの、数ページで投げ出した。最後まで読んだけど、よくわからない。そうした経験は誰にでもあるものです。しかし、難しいところを解説してもらったり、読みどころを教えてもらったりすると、難解だった本がとても魅力的になることがあります。解説書を頼りに難読本に再挑戦してみましょう。
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『資本論』は経済学の必読書とされる古典ですが、難解さに途中で投げ出す人も多いのが実情です。本書は、主要部分である『資本論』第1巻を取り上げ、経済学の知識を補い、専門用語の解説を施しながら丁寧に解説していきます。マルクス主義というイデオロギーから距離を置き、原著テキストに立ち返って精緻に読み解いています。
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文庫で14冊を数える超大作『失われた時を求めて』。そこには、秀逸な自然描写のほか、登場人物の複雑な人間模様や詳細な心理分析、同性愛など多様な要素が含まれています。興味を持って全編を読み、作品の核心に触れるにはどうすればよいのか。作家の人となりや思想、当時の社会情勢など、読むための勘所を示した一冊です。
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社会学の父の一人であるマックス・ウェーバー。資本主義理解の古典でもあるその主著をどう読むかのガイドです。資本主義の精神やキリスト教の職業倫理を解きほぐし、執筆当時の社会情勢なども踏まえてわかりやすく解説しています。資本主義が問い直されている現代の視点も加味して、ウェーバーを読む意義を探求します。
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源氏物語を読む
高木 和子(著)
谷崎潤一郎をはじめ、瀬戸内寂聴、角田光代などの現代語訳でも知られる名作『源氏物語』。その長大な物語はときに読む人を遠ざけ、逆に何度も読み返す愛読者を育んできました。本書は、多様なエピソードに彩られたこの長編を、章や段落に分け、物語の背景や意味を補いながら、読む楽しみを得られるよう工夫した指南書です。
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謎とき『カラマーゾフの兄弟』
江川 卓(著)
『カラマーゾフの兄弟』は、ドストエフスキーの集大成ともいえる長編です。欲望にとらわれたカラマーゾフの一族と、彼らを取り巻く個性的な人々が描かれます。登場人物の名前や設定など、細部に至るまで著者の思いが凝縮され、深い意味が込められています。本書は、秘められた謎を解説し、さらに深い読書体験へと誘ってくれます。
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