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キレのあるホラーやミステリーの短編が魅力!はじめての芦沢央
2012年に『罪の余白』で新人文学賞を受賞し、デビューした芦沢央。丁寧でリアルな心理描写に定評があり、後味の悪さがクセになるような「イヤミス」の書き手としても注目されています。人間の複雑な内面を描きつつ、これまで見ていた景色が一瞬で変わるような仕掛けがあるのも特徴で、そんな魅力をしっかり堪能できる短編集を紹介します。
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怪談執筆の依頼を受けた作家の「私」が創り上げる、実話風怪談×ミステリーの連作短編集です。実話とフィクションの線引きがあいまいなまま進み、ゾクリとした得も言われぬ恐怖を味わえます。単なる怪談話に留まらない仕掛けもあり、ホラーとミステリーの絶妙なコンビネーションが楽しめます。
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著者の本領発揮、怖さがジワリとくるホラー×イヤミスの短編集です。人間の嫌な面をえぐり出すような怖さが際立つ物語が多く、巧みでリアルな心理描写を支える筆力、伏線回収の鮮やかさなど、芦沢央の世界を堪能できる一冊です。読んでいるうちに、主人公と一緒にハラハラドキドキしている自分に気づくでしょう。
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プールの水を流出させてしまった教師の顛末「埋め合わせ」など、ちょっとした過失やウソから広がり転がっていく人間の弱さや暗部を描いた5編が収録されています。誰にでも起こり得る、魔が差してしまう瞬間や題材の切り取り方が秀逸。緊張感や焦燥感が真に迫るサスペンス色が漂うイヤミス短編集です。
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