ブックキュレーターhonto編集員
人間関係でトラブルを起こす前に。「認知の歪み」に正しく対処するための本
「自分は思い込みなどしない」「どんなときも中立で、歪みなく物事を判断できる」そう認識している方がいるとしたら、これこそまさにバイアスがかかった状態かもしれません。「失礼な!」と思われるかもしれませんが、人間は誰しも偏見やバイアスから逃れられない生き物です。「認知の歪み」を学び、上手につき合っていくための本を選びました。
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心理学者にしてノーベル経済学賞を受賞した著者の代表作で、のちの行動経済学や認知心理学の研究にも大きな影響を与えました。人間の意思決定がいかに非合理的であるのか、深く理解できます。「認知的錯覚」から人は逃れられるのか、バイアスについて興味を持ったらぜひはじめに読んでおきたい一冊です。
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FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
ハンス・ロスリング , オーラ・ロスリング , アンナ・ロスリング・ロンランド , 上杉周作 , 関美和
思い込みや勘違いから判断を誤ることは、地位や知能に関係なく誰にでも起こり得ることです。本能から引き起こされる「10の思い込み」にはどう対処すればいいのか?章ごとに結論と重要なポイントが太字でまとめられていて、読み通す時間がないという方はこの部分を読むだけでも参考になるでしょう。
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バイアスに焦点を当てた本のなかでも、特にビジネス面に主眼を置いた一冊。個々人は『自らの戦略的意思決定にバイアスがかかっていることを自覚』し、その上でどう対処すべきなのか。『バイアスの克服は個人では不可能、ならば組織ではどうか?』という点は、組織人にとって大いに参考になるはずです。
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よく耳にする「行動経済学」という言葉。字面から意味は推察しやすいですが、実は研究者の間でも一致した定義があるわけではないのだそうです。まさに現在進行形で研究の進んでいる同分野の現況が、豊富な実験データを基に解説されています。完全に合理的だとは決して言えない、人間の行う経済行動について理解が深まる一冊です。
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