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どんな歴史&文化?アフガニスタンのことがわかる医師・中村哲の本
2021年8月にタリバンが再び政権を掌握して以降、政情不安が続くアフガニスタン。これまでにも戦乱や干ばつにより多くの人命が失われてきました。医師の中村哲氏は凶弾に倒れる2019年12月まで、医療や灌漑(かんがい)事業による復興支援に尽力しました。中村氏の著作や功績を紹介した本を通して、アフガニスタンについて学びましょう。
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1993年に刊行された著書の文庫版。当時のアフガン情勢、山岳部の無医地区に最初の診療所を建設する過程や医療支援にあたる日々が綴られています。中村氏はアフガンの実情を把握しない一方的な支援には、国際協力という言葉が一人歩きしていると警鐘を鳴らします。真の国際協力を貫いた彼の人生の一端を知ることができます。
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30年間の活動をまとめた自伝。活動を始めたきっかけや、医者でありながら灌漑(かんがい)事業に注力するようになった経緯がわかります。「平和とは理念ではなく現実の力なのだ」と語る中村氏は、戦乱と大干ばつに晒されるアフガンで、目の前の人命を救うために活動を続けました。人間にとって本当に必要なものに気づかされます。
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豊富な写真とともに中村氏がまとめた活動の記録を紹介した一冊です。凶弾に倒れる直前に執筆された原稿も掲載されています。農村復興の過程を時系列で追うことができ、彼がアフガンで活動しながら考えたことが語られます。活動の折々に撮影された写真には、アフガンの自然や風土、人々の営みが写し取られています。
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この絵本に掲載される二つのお話は、中村氏の功績をアフガンの子どもたちに語り継ぐために制作されました。彼の活動と生きざまが紹介され、その志を受け継ぎ、第二、第三の中村哲が育まれるようにという強い願いが込められています。日本語版は全編ふりがなつきで、小学生から読むことができます。
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