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読み終えた達成感と充実感が段違い!ギネス級の超長編小説
普段はなかなか手を出しづらい大ボリュームな長編小説。時間に余裕ができたら、思い切って長大な物語の世界を楽しんでみてはいかがでしょう。最初はその長さに戸惑うかもしれません。だけど次第にのめり込み、時間が経つのも忘れ、読み終えたときの満足感は並みの小説では味わえません。そんな超長編小説の傑作を紹介します。
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フランスの作家、マルセル・プルーストの小説です。世界最長小説としてギネスブックに登録されています。原文だと960万9000文字、日本語訳でも原稿用紙約10,000枚と圧巻の長さ。作者の半生の記憶と思考を再構成した精神的自伝で、さまざまなテーマを内包しています。読み終えたときの達成感は折り紙付きです。
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千夜一夜物語 バートン版 1
大場 正史(訳)
ある娘がペルシャの王に毎晩一つの話を聞かせるという体裁で、イスラムの昔話や民話を集録した逸話集。日本では「アラビアンナイト」とも呼ばれています。原型ができたのは9世紀ころ。最初にヨーロッパで広がったときには282夜の話だけでしたが、次々と中東の小話が継ぎ足され、19世紀に1001夜分の長さになったそうです。
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4部構成のゴシック風味な推理小説です。原稿用紙換算で約4000枚超。ドイツとフランスの国境に建てられた双子の城で起きた殺人事件の謎に、名探偵・二階堂蘭子が挑戦します。第1部と第2部はそれぞれドイツとフランス同時進行で話が進み、第3部で探偵が登場。散りばめられた謎が最終章で解決してゆくさまは圧巻です。
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紫式部が遺した長編小説です。原稿用紙換算で約2400枚。有名なのは光源氏が主人公のパートですが、物語は光源氏の息子を描くちょっと暗いトーンの第3部まで続きます。小説的手法をもって書かれた世界最古の書物としてワールドワイドな評価を受けている小説なので、生涯で一度はきちんと読んでおいて損はありません。
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