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本格ミステリーの真髄を満喫!見立て殺人がテーマのマスターピース
見立て殺人とは、童謡や詩、伝説や物語になぞらえて殺人を犯したり、殺害現場に装飾を施したりすることを言います。なぜ犯人はそんな面倒なことをする必要があるのか?その動機と目的がポイントで、本格ミステリーの真髄や魅力を満喫できます。そこでここでは、見立て殺人がテーマになったミステリー小説の名作を紹介します。
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絶海の孤島というクローズドサークル、お互いを知らない招待客たち、晩餐の席上で暴かれる犯罪、マザーグースの歌詞の通りに死んでいく見立て殺人、減っていく人形・・・。本書でアガサ・クリスティーは、後世へと続くさまざまな要素を確立しました。ミステリー小説の最高傑作と言っても過言ではない金字塔的な作品です。
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『誰が殺したコック・ロビン』という有名な一節で始まる童謡に見立てて起きた殺人。これを皮切りに発生する連続殺人事件に、探偵ファイロ・ヴァンスが挑みます。『そして誰もいなくなった』よりも先に発表され、童謡殺人、見立て殺人の嚆矢としても有名で、ミステリー小説の古典的傑作としても名高い一冊です。
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巨匠・横溝正史が『僧正殺人事件』や『そして誰もいなくなった』に影響を受け換骨奪胎し、日本らしく「屏風に書かれた俳句」をベースに仕上げた、見立て殺人のミステリー。名探偵・金田一耕助が、獄門島という名の孤島で起きる連続殺人事件に挑みます。著者の最高傑作と推す声も多い名著です。
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南仏を舞台に、ヨハネ黙示録に見立てた殺人、密室殺人、秘宝伝説など、さまざまなミステリー要素を散りばめた「矢吹駆シリーズ」の第2弾。少し難解に思える部分もありますが、これも含めた独特の雰囲気が非常に魅力的で、本格ミステリーの醍醐味を堪能できます。シリーズ1作目から読むことをオススメします。
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