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芸術ミステリーからバカミス、トリッキーな小説も!はじめての深水黎一郎
ミステリーファンを唸らせる小説から、ミステリーの枠そのものを壊す勢いを持ったバカミス、または衒学的な芸術ミステリーまで、さまざまなジャンルのミステリーを執筆している作家・深水黎一郎。ミステリーへの深い愛情があり、その可能性を模索して挑戦的な物語を数多く生み出していますが、初めて彼の小説に触れる方にオススメの本を紹介します。
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テレビ番組で犯人当てクイズが出題され、回答者がそれぞれの推理を披露する「多重解決もの」と呼ばれるミステリーです。回答数はなんと15通りもあり、「よくもまあこれだけ考えられるものだ!」と脱帽してしまいます。著者のミステリーへの愛と可能性を追求する姿勢に感服してしまう、マニアの間でも評価の高い一冊です。
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「完全犯罪完全指南」という謎のファイルに従って人を殺した犯人たちが、警視庁の刑事に追い詰められていく姿を描いた連作短編集。犯人視点が楽しめる「倒叙もの」というジャンルのミステリーです。犯人はいったいどこでミスを犯したのか?探偵になったつもりで読めば、より一層楽しめることでしょう。
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「ノックスの十戒」や「ヴァン・ダインのニ十則」などミステリー小説の約束事を逆手に取った、実験的なパロディ連作集です。そう言われればマニア向けに思えるかもしれませんが、いろいろな約束事はきちんと説明されますので初心者でも大丈夫。著者の遊び心とこじらせすぎたミステリー愛が楽しいバカミスです。
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芸術探偵シリーズ第1弾で、著者の芸術への造詣の深さも伝わる小説。うんちくが楽しく、作中作の評論「呪われた芸術家たち」も読み応えがあり、ミステリー部分では密室殺人に読者への挑戦状付き。人気キャラクターの大べし見警部も登場し、芸術と本格ミステリーが正しく融合され、知的好奇心を刺激される満足度の高い一冊です。
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