ブックキュレーターhonto編集員
大人も子どももハッとする。戦争について思いを巡らせる読み聞かせ絵本
「戦争って何?」「なぜ戦争は起こるの?」そんな質問を子どもからされたら、なんと回答しますか?戦争が恐ろしいこと、悲しみしか生まれないこと。わかりきったことでも、幼い子がわかるように伝えることは難しいものです。そこでオススメなのが、読み聞かせ絵本。大人でも考えさせられるような、戦争や人間の本質を捉えた絵本を紹介します。
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せんそうがやってきた日
ニコラ・デイビス(作) , レベッカ・コッブ(絵) , 長友 恵子(訳)
いつも通り友達と授業を受けて、火山の絵を描いた。そして突然、戦争が訪れた。逃げた先では「あなたのイスはない」と学校からしめ出されてしまい・・・。この作品、もともとは詩です。この詩が広くシェアされ、絵がつき、本という形で出版されました。突然やってくる戦争の怖さ、難民問題にも意識が向くようになる一冊です。
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へいわとせんそう
たにかわ しゅんたろう(ぶん) , Noritake(え)
「へいわのぼく」と「せんそうのぼく」。「へいわのチチ」と「せんそうのチチ」。戦争と平和のときで、さまざまな物、人を比較した結果がシンプルな絵で描かれています。比較対象はしだいに敵と味方に分かれていきます。途中には写真も入っていて、子どもも大人も、リアルさとともに戦争の怖さを感じずにはいられない一冊です。
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わたしのせいじゃない せきにんについて
レイフ・クリスチャンソン(文) , にもんじ まさあき(訳) , ディック・ステンベリ(絵)
この本の前半には泣きじゃくる男の子と、その男の子を遠巻きに見る大勢の子どもたち(おそらくクラスメイト)が登場します。子どもたちは言い訳と、「わたしのせいじゃない」という言葉を繰り返します。後半は文章ではなく写真のみが出てきます。「わたしのせいじゃない」という意識が何をもたらすのか、考えさせられます。
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二番目の悪者
林 木林(作) , 庄野 ナホコ(絵)
金のたてがみを持つライオンは自分こそが王様になるべきだと考え、ライバルである心やさしい銀のたてがみのライオンが王様にならないよう、ある噂を流すことにして・・・。大量の情報があふれている今、自分の頭で考え、情報を取捨選択する力がなければ、転がるように事態が悪化するという怖さを考えずにはいられない一冊です。
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せかいでいちばんつよい国
デビッド・マッキー(作) , なかがわ ちひろ(訳)
自分の国が一番強くて素敵だと考える大きな国の大統領は、小さな国を征服しようと戦争をしに行きました。でも、小さな国には軍隊や兵隊がいなかったのです。そこで大きな国の大統領が取った行動は・・・。「強い」ということはどういったことなのか、自分の「正義」は他人にとっては何なのか、考えさせられる絵本です。
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