ブックキュレーターhonto編集員
読めば、背中を押してくれる。激動の時代に活躍した女性たちの自伝的エッセイ
ふと不安が頭をよぎったとき、厳しい時代を怯むことなく生き抜いてきた女性たちの揺るぎない魂に触れると勇気が湧いてくるはずです。彼女たちに共通しているのは、ケタ外れの行動力と世界情勢を見抜く鋭い眼差し。反骨精神と不屈の魂に、誰もが励まされること必至の自伝的エッセイをそろえました。
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岸惠子自伝 卵を割らなければ、オムレツは食べられない
岸 惠子(著)
著者は、人気女優に駆け上がりながらも、国際結婚が困難だった時代に渡仏して結婚した岸惠子。そして、芸術家一家であり上流階級であるフランス人の夫のもとで、ジャーナリストとしての才能を開花させていきます。過去の栄光を鮮やかに捨て去ることで新しい何かに挑み、掴み取る。その聡明さに、心を撃ち抜かれることでしょう。
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教会でふと手にした小冊子のメッセージに導かれるように、60歳を過ぎてからピアニストとして運命的な飛躍を遂げたフジコ・ヘミング。「うまくいかないほうが当たり前」「じぶんらしく生きる」という人生観に、胸打たれる方は多いでしょう。長く厳しい年月に培った哲学が散りばめらた、不思議と癒される一冊です。
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著者の瀬戸内寂聴は、幼子を残して家庭を去り、険しい女流作家という道を歩き、さらには人気作家となった果てに出家しました。数々の才能と公私の垣根なく交流してきた彼女だからこそ書けた作品が多くあります。この本には、著者による文章のみならず天才たちとの対談も収録され、鋭い個性の持ち主たちから力をもらうことができます。
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