ブックキュレーターhonto編集員
常識を揺さぶる真実。世の中の「タブー」に切り込んだノンフィクション本
「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションである」これはアインシュタインの言葉ですが、人はその常識に深く囚われてしまうことが度々あります。しかしノンフィクションの本の中には、そうした常識を揺さぶり覆すようなものが数多く存在します。多くの人々が忌避する物事を直視し、真実を追い求めるノンフィクションを集めました。
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日本でも海外でも、母性神話や理想の母親像は社会に根強く浸透しています。しかし現実において、母であることの後悔や苦痛が皆無であるはずがありません。23人の女性が語る、母という存在へのさまざまな重圧と、それぞれの切なる想い。親から生まれてきたすべての人々に届いてほしい言葉が、ここにあります。
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ガール・コード プログラミングで世界を変えた女子高生二人のほんとうのお話
ソフィー・ハウザー(著) , アンドレア・ゴンザレス(著) , 堀越 英美(訳)
主人公は、ニューヨークの女子高生ソフィーとアンディ。女性用プログラミング講座で出会った2人はやがて、生理をテーマにしたゲームで社会を席巻することに。女性×テック業界、普通の高校生×プログラミング、そして生理×ゲーム。友情と思考でタブーを乗り越え成長していく2人に自由を感じ、勇気がもらえます。
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タイトルがそのまま内容を表す本書は、霊長類研究の第一人者である博士によるもの。著者の専門であるチンパンジーを中心に紹介された、さまざまな動物の実験例はどれも興味深いものばかり。そこから問われるのは、「人間は動物を理解できるのか」「人間は特別なのか」。西洋思想への挑戦ともいえる画期的な書物です。
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現代以上に刑事捜査が煩雑で、DNA診断なども発達途上だった昭和期。その静岡では、1人の警察官が冤罪事件を何件も引き起こしたという異様な歴史が残っています。当時に関する綿密な取材と、政治、統計、心理、文学を横断するさまざまな学説。そしてたどり着くのは「道徳感情」の恐ろしさ。人間の本性をあぶり出す一冊です。
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名前は知っていても詳細を知らない人が多いであろう水俣事件。この事件には、教科書には記されない残酷な事実があります。そして一連を写真に残したアメリカ人がいました。本書には、当事者たちの苦闘や事件の複雑さが記録されています。華々しい発展の裏にあった真実を「見て、感じて、自分で考える」ために読むべき一冊です。
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