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なぜ戦火は絶えないのか?ナチス・ドイツの過ちから「今」を考えるための本
第二次世界大戦終結から80年近くが経とうとしていますが、未だに地球上には戦火が絶えず、憂慮すべき状況が続いています。なぜ戦争はなくならないのか?国や人種が違うというだけで、なぜそれほどまでに憎しみ合うのか?ナチス・ドイツの過ちを見つめ直し、反面教師として「今」の世界を考えるための本をそろえました。
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1942年、ドイツ軍によって母親を目の前で殺された少女セラフィマ。彼女を死の窮地から救った女性兵士のイリーナは、あろうことか母の亡骸を燃やしてしまいます。ドイツ軍とイリーナへの復讐心を胸に狙撃兵として生きる道を選んだセラフィマの戦いは、どのような結末を迎えるのか?ページをめくる手が止まらなくなる本屋大賞受賞作です。
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著者は、ナチスによって強制収容所での生活を強いられた精神科医。想像を絶するほど悲惨な状況を生き抜いた、当時の体験を綴った伝記です。つねに死の淵にありながら、極限状態でもけっして希望を失わない姿には深い感動を覚えます。生きているのがつらい、生きる意味を見失っている方にこそ読んでほしい一冊です。
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さまざまな賞を受賞し、2013年に日本で刊行された際にも大きな話題を呼んだ長編。ナチスの中心的人物であるラインハルト・ハイドリヒの暗殺を目論む2人の青年をはじめ、出てくる登場人物はすべて実在の人物。史実に基づきながら、ノンフィクションではなく小説に仕立て上げている高難度の意欲作です。
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第二次世界大戦下で命を落としたユダヤ人は数百万名にのぼるともいわれています。「独裁者ヒトラーによって主導された大量虐殺」というイメージがありますが、ひと言で要約できるような単純な話ではないと著者は述べています。ユダヤ人忌避の背景、隔離政策から虐殺志向への転換、悲惨なその後が冷静な筆致で書かれた新書です。
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ホロコーストにおいて指揮的な役割を担い、戦後裁判にかけられ死刑となったアイヒマン。本書では、ドイツ生まれのユダヤ人思想家である著者が彼の裁判を傍聴し、「悪の陳腐さ」をつまびらかにしています。どのようにして、1人の凡庸な市民が想像を絶する悪の実行者になり得たのか?時代を超えて、私たちには知る必要があるはずです。
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