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孤独死のリアル。遺品整理士や特殊清掃人の経験談から考えるための本
孤独死という言葉は1970年代から使われ始めましたが、阪神・淡路大震災により仮設住宅で独居高齢者の死亡が相次ぎ、改めて問題提起されるまで世間の関心は薄れていました。そして孤独死が増加傾向にある現代、この社会問題には真剣に向かわなければなりません。ここでは現場に関わる人々のリアルな声で、孤独死の現実を伝える本を精選しました。
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特殊清掃業者のブログ「戦う男たち」の記事をコンパクトにまとめた一冊。著者は特殊清掃から遺体の処理・搬送まで受け持ち、20年以上死者と向き合ってきたベテランです。腐乱現場の清掃に追われ、不器用ながらも悲しむ遺族に寄り添う「特掃隊長」。過酷であり、それでいて人間味を感じさせる仕事ぶりが印象に残ります。
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事件現場清掃人が行く
高江洲 敦(著)
著者は、「事件現場清掃会社」設立者として1500件以上の特殊清掃を手がけてきました。死者の体液に虫が群がる光景。ショックを受ける遺族。孤独死にも色々な事情はありますが、本書で語られるエピソードは悲惨なものです。本書は自然死、事故死、殺人などの事件現場の状況や、特殊清掃業の実状を詳細に伝えている一冊です。
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遺品整理士という仕事
木村 榮治(著)
著者は、一般社団法人遺品整理士認定協会の設立者です。遺族にとって遺品はただの不用品ではなく、生前の記憶を宿す特別なもの。遺品整理のガイドラインを作成し、悪質な業者から遺族を守る遺品整理士の仕事内容を語り、そのなかで増加傾向にある高齢者の孤独死を取りあげ、具体的な対策を教えています。遺族の立場から孤独死を考える良書です。
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