ブックキュレーターhonto編集員
我こそは読書家、と自負するあなたへ。一生に一度は挑戦したい海外文学の古典
世界には、長編かつ非常に難解な文学作品の古典が数多く存在します。現代小説を読んでいて、作中にそれらのタイトルや引用が出てきて気になった・・・という経験をされた方も多いことでしょう。未読の書名を見ると、「読んでみたい」と感じるのが本好きの性。ここでは、そんな読み応えのある海外文学の古典を紹介します。
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百年の孤独
G.ガルシア=マルケス(著) , 鼓 直(訳)
南米コロンビアの街に暮らす一族の百年の歴史が記されています。作中には多くの人物が登場し、家族同士のいさかいや近親相姦、大量虐殺などが次々に起こります。あまりにも人数が多いため、頭の中で相関図を展開するのは難しいですが、読み終えるころには「孤独」について考えずにはいられなくなっていることでしょう。
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片手に持ったマドレーヌを紅茶に浸し、ひと口頬張る。その芳醇な香りや味に引きずられるように、膨大な記憶が呼び起こされる・・・という場面から物語は始まります。冗長な文章が続くため、明確な起承転結がある現代小説に慣れていると読みにくいですが、空気や匂いまで鮮やかに描き出す表現力に唸らされるはずです。
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ロシアの文豪ドストエフスキーによる長編。父親と3人の息子が美女を追い求めるところから始まる本書は、その欲望の熱量が文章から存分に伝わってくる力作です。読み慣れないロシア人の名前や、大量の脇道にそれた話、異様に長い会話文など容易に読み通すことができる作品ではないですが、だからこそ読破後は大きな達成感に包まれることでしょう。
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キリスト教を土台とした、地獄篇、煉獄篇、天獄篇で構成された長編叙事詩。薄暗い森の中に迷い込んだダンテは、詩人ウェルギリウスに導かれて天国や地獄をめぐります。実在した人物が登場するため、歴史の知識があったほうが楽しめますが、なくても注釈や挿絵により当時の宗教観をひしひしと感じることができます。
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