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己の技術で生きる!男社会で活躍する女職人を描いた小説
女性の社会進出がなかなか進まない日本社会で、特に男性が多いのが職人の世界。この風潮は江戸時代に始まります。商工業者は株仲間を作り、幕府に職業を保障されました。同業者は男性に限り、女性は職業上の身分が認められませんでした。それでも当時、職人として活躍した女性はいて、そんな女職人をテーマにした時代小説を集めました。
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てしごと おんな職人日乗 時代小説アンソロジー
あさのあつこ(著) , 奥山景布子(著) , 小松エメル(著)
女流作家6人による「手に職を持つ女性」を題材にした時代小説のアンソロジー。薬師、色酢造り、値付職人、蕎麦打ち、手妻師、揉み屋。生計のため、あるいは才覚を活かすため、技を磨く女性たちのひたむきさ、悲哀や喜びなどが生き生きと描かれています。清々しくもたくましく道を切り拓く、彼女たちの生き方に励まされることでしょう。
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天保の改革で倹約令を課された職人の葛藤と奮闘を描いた時代小説です。錺職の老舗・椋屋のお凜は幼少より修業に打ち込み、家を切り盛りしていました。男社会のしがらみにもがく彼女と、平戸細工に長けた謎の男・時蔵の奇妙な絆。江戸の町を活気づける大仕事の顛末と、2人の情愛のゆくえはいかに?名を残さず技を遺す職人の重みが沁みます。
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上絵師として独立を志す少女の青春小説です。神田相生町の裏長屋で暮らす律は亡き父の仕事を継ぎ、幼い弟を養いながら絵師として修行中。副業の似面絵描きを活かして捕り物にも協力します。葉茶屋の跡取り青年への慕情や、両親を死なせた辻斬りへの仇討ちなど、心揺れる少女の日常が穏やかな筆致で綴られた人情噺です。
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江戸で菓子職人を目指す少女の成長を描いたシリーズ小説です。両親を亡くした少女・なつめは、家族との思い出の餅菓子を探す過程で菓子舗の隠居老人と邂逅。自分の手で菓子を作りたい、という夢を抱くようになります。さらに職人一家との交流も経て、徐々に見識を広げていき・・・。ほのぼのとした作風の読みやすい一冊です。
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