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めくるめく謎とロマン!日本の古代ミステリーを描いた推理小説
「歴史好き」とひと口に言っても、惹かれる時代は人それぞれ。特に史料が乏しく検証が難しいことから、解明されていない謎も多く想像力を掻き立てられる古代に関しては、百家争鳴と言えるほど多様な議論が展開されています。そんな日本古代史を題材にしたミステリー小説を集めました。謎とロマンに満ちた古代史の魅力を堪能してください。
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日本古代史上、最大の謎とされるのが2~3世紀の日本列島に存在した邪馬台国です。その所在地を推定し、女王・卑弥呼の正体を独自に解明したのが本書。『魏志倭人伝』を丁寧に読み解き、当時の視点で方位や距離を測定。地形や海流などを自然地理学的見地から検証し、邪馬台国論争に一石を投じた歴史ミステリーの名作です。
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古代出雲をテーマに「敗者の日本史」を紐解く民俗学ミステリーです。4部作の第1巻は、主人公の女子大生・雅がフィールドワークとして出雲大社周辺を巡り、出雲国の謎解きに取り組みます。当初は縁結び祈願を目的としていた彼女が、指導教官の示唆を得て学術的探求心を高め、出雲神話に秘められた真相に迫ります。
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キトラ・ボックス
池澤夏樹(著)
奈良のキトラ古墳にスポットを当てた考古学ミステリーです。7世紀の日本と大陸をつなぐ空想物語に、現代の新疆ウイグル自治区の独立運動を巡る陰謀を絡めた壮大なストーリーが展開されます。日月神社、大山祇神社、トルファン。三面の銅鏡に秘められた友情と、古墳の被葬者の深い思念が、歴史の「if」の奥深さを感じさせます。
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若き天才発掘師・西原無量が活躍する古代ミステリーシリーズの第1巻。奈良の上秦古墳、沖縄の海底遺跡、龍禅寺文書などを題材に、現代人の思惑や野望が絡む事件が起こります。熱傷痕のある「鬼の手」で国宝級の遺物を掘り当てる無量と、事務所のパートナー・萌絵、無量の友人・忍らが古代の謎に迫る冒険活劇です。
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