ミステリー沼への入門にも最適！はじめての赤川次郎

50作を超える、日本を代表するミステリーシリーズの記念すべき第1弾。三毛猫のホームズが探偵役をするというユニークな設定に、相棒の片山刑事との名コンビで事件を解決していきます。本書で描かれる密室の謎のトリックは今では広く知られていますが、読んでおくべき小説であることに間違いはありません。

女子高生・星泉がヤクザの組長を継ぎ、子分たちと奮闘する姿を描いた物語です。1981年には薬師丸ひろ子の主演で映画化され大ヒットを記録。その後、2016年にも橋本環奈の主演でリメイクされ、同年にはシリーズ第3作が出版されているほどの人気作です。世代を超えて読み継がれている、傑作の名にふさわしい痛快作です。

三毛猫ホームズシリーズとともに著者を代表するシリーズの第1弾。個性豊かな三姉妹が父親にかけられた容疑を晴らすべく奔走します。三姉妹それぞれの性格を活かした捜査とチームプレイが軽快で楽しく、ユーモアもあふれている一冊。テンポもよく読みやすいので、ミステリー初心者にもピッタリです。

フランス留学から帰った上田修一は、洋館に住み込んで美人姉妹を相手の家庭教師の職を得ます。ある日、幽閉されている三女と出会ったことから物語が動き出して・・・。赤川次郎の長編デビュー作にして、シリアスな雰囲気で進むノンストップサスペンス。「最高傑作」との呼び声も高い、隠れた名作です。

交通事故で姉を失ってしまった実加。それ以来、彼女の頭の中では姉の声が聞こえるようになります。姉の声に導かれながらたくましく成長していきく実加。重くビターな内容を、軽いタッチで描く職人技にはさすがのひと言。今作の11年後を描いた続編『いもうと』もオススメです。