自信を持って発信するために！文章に磨きをかけるための本

校正者である著者の本への愛にあふれたエッセイ本。本の信頼度を保つため丁寧に校正するその姿勢には、頭が下がるばかりです。校正を通さない本もあるなか、「本は世代を超えて長く読み継がれるもの」という視点から校正の必要性を説く著者。誤字や脱字を指摘するだけではない、校正という仕事の奥深さを教えてくれます。

さまざまな文章に触れてきた毎日新聞のベテラン校閲者が、正確で伝わりやすい文章を書くために気をつけるべきことを教えてくれます。『文字を大切にしないと、文字に報復される』という著者の言葉は、SNSで気軽に発信できる今だからこそ心に留めておきたくなります。自分の考えを他者に正確に伝えるための言葉や表現を、本書から学んでみませんか？

4冊の国語辞典を読み比べた異色の一冊。著者・サンキュータツオが調べる言葉は、コロッケやプリン、うどんなど、おなじみの食べ物が中心です。そして国語辞典は普段何気なく口にしているものの名前の由来や原材料、数え方などを教えてくれます。知識が増えるといつもの食事がより一層おいしく感じられるかもしれません。

井上ひさしが母校・上智大学で行った連続講義の内容をまとめた新書です。日本語の成り立ちから、日常にあふれる外来語や方言まで、言葉にまつわるさまざまな知識が得られます。英語教育ももちろん重要だけど、日本語をしっかり身につけていないと外国語は使いこなせないという著者の主張は、いつの時代でも通じることでしょう。

『ことばは人のアイデンティティをあらわす』と主張する著者。若い女性が自分のことを「ぼく」と呼ぶことがありますが、本書を読み終えるとそれを批判したり、違和感を抱いて終わるのではなく、彼女が表現したいことを考えたくなるはず。女の子は私、男の子は僕を一人称にするよう教育される、その意図を知ることができます。