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社会運動とコミュニティの力が変えてきた歴史。その意味を考えるための本
平和活動、解放運動、男女平等や環境保全の追求、デモや政策提言。われわれの周りには、さまざまな社会運動が存在します。多様化する価値観の中でその幅が広がっていますが、もともと人類史は数多の人間による社会運動によって変革されてきました。1人では望めない変化を集団でかたちにすることの意味を考えるための本を紹介します。
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小学校を舞台に社会運動の起こり方を解説しています。社会運動と聞くとなんとなく敷居が高く、「自分には関係ない」と感じる方も多いかもしれません。この本では、一人ひとりが仲間となり話し合っていく、ごく日常的なシーンの中にコミュニティの萌芽があることを明快に示しています。読後には、社会運動を身近に感じることができるでしょう。
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プロテストってなに? 世界を変えたさまざまな社会運動
アリス・ハワース=ブース(著) , エミリー・ハワース=ブース(著) , 糟野 桃代(訳)
イラストが豊富で子どもでも楽しめ、社会運動が世界を変えてきた歴史を紐解いていく入門書。古代エジプトで起きた史上初のストライキに始まり、Black Lives Matter運動まで、社会運動の変遷を把握することができます。「プロテスト(抵抗・抗議)」という、社会運動の本質が垣間見える一冊です。
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そろそろ「社会運動」の話をしよう 自分ゴトとして考え、行動する。社会を変えるための実践論 改訂新版
田中 優子(編) , 法政大学社会学部「社会を変えるための実践論」講座(編)
編著者の田中優子は江戸の社会学を研究していて、本書は法政大学社会学部の講義を書籍化したもの。『人間は、半分以上ファンタジーの世界で生きている』という言葉が印象に残ります。個人の問題や意識を、社会の問題やグローバルな問題へとつなげていくために重要な「知性」を学ぶことができるでしょう。
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メディアがひらく運動史
大野 光明(編) , 小杉 亮子(編) , 松井 隆志(編) , 清原 悠(ほか著)
社会運動をメディアから捉えた一冊。1968年前後の社会運動から生まれた個性的ないくつかのメディアを取り上げ、それを起点に思想を伝播させていった状況を読み解きます。出版、絵画、映画、雑誌といったさまざまな形式の媒体に注目しているのもポイント。メディアの持つ本来の意義について考えさせられます。
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「音楽に政治を持ち込むな」という批判を目にすることがあります。雑誌『ロッキング・オン』の創刊、フジロックの「アトミック・カフェ」主催など、さまざまなかたちで音楽と政治の融合を担ってきた著者は、音楽の集まりを社会的な場として捉えています。音楽好きの方はぜひ、手に取ってみてください。
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