ブックキュレーターhonto編集員
先の見えない日々を他者と生きてゆくために。「弱さ」について考えるための本
メンタルヘルスへの関心が高まる現代。ボジティブなものだけでなく、「弱さ」「傷つきやすさ」を考える本も多数出版されています。弱さのある自分と、時に傷つけ傷つけられてしまう他者と、私たちはどのように向き合って生きてゆけばいいのか。哲学・文学・精神医学などの分野から、それについて深く考えられるエッセイや人文書を選り抜いて紹介します。
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「ケアの倫理」は、病人や高齢者をはじめ誰しもが持つ弱さに寄り添う生き方を、ジェンダー論の観点から肯定する思想です。本書は政治学や倫理学などで議論されてきたその概念を文学にも広げ、古今東西の作品から「ケア」に着目する意欲作となっています。本書で紹介し、論じられている数多くの小説も読みたくなることでしょう。
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傷を愛せるか 増補新版
宮地 尚子(著)
震災やDVなどによるトラウマ研究の第一人者である精神科医・宮地尚子による初のエッセイ集。12年の時を経て、2022年に内容や装丁を新たに刊行されました。傷を負った患者を臨床の場で見守り続け、家族と過ごし、映画を観て、旅をする日々。「傷を愛せるか」という問いを自他に投げかけながら、互いの幸せを真摯に祈る姿勢に胸を打たれます。
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