ブックキュレーターhonto編集員
ブルカの下で抗い、祈り、語る。アフガニスタンに生きる女性たちの本
古くから紛争地域として知られているアフガニスタンは、2021年にタリバン政権が復活するなど緊迫した情勢が長年続いています。そこで暮らす女性たちは、教育や移動さえ制限されるなど想像を絶する生活を強いられているようです。そんな抑圧から絞り出される言葉や日常、歴史に耳を傾けるための本を紹介します。
- 0
- お気に入り
- 513
- 閲覧数
-
紛争地域から作家を育成するプロジェクト「UNTOLD」の参加者の作品をまとめた短編集です。200人以上の女性から応募が寄せられ、掲載された筆者18名の個人情報や経歴は伏せられています。書くことにすら危険が迫るなかでも、ペンを持つことをやめなかった女性たちの言葉は美しく、その強さに心が震えます。
-
1970年代から2000年代にかけ、激動するアフガニスタンで生きる女性2人を描いた長編小説です。共産政治の功罪やソ連・アメリカとの戦いなど、国内外の歴史や今に至る問題をより切実に知ることができます。どの時代でも揺さぶられながら希望や尊厳を捨てない生き方に、胸打たれることでしょう。
-
9.11やISの台頭、タリバン政権の崩壊と復活など、センセーショナルな事件が頻発。しかし、やがて争いは恒常的なものと世界に認識され、忘れられてしまう現在に、あなたは何を思いますか?女子大生ファルザーナの限りなくノンフィクションに近い物語とシンプルでやさしいタッチの絵が、読み手に問いかけてきます。
-
アフガン初のフェミニスト団体「アフガニスタン女性革命協会(RAWA)」などの指導でたくましく生きる女性や子ども、隣国パキスタンに逃れた難民女性の生活が、写真と文章で記録されています。方法や土地は異なっても想いを一つに進み続ける人々とそれを支える団体の信念が、深く沁み入ることでしょう。
-
パヴァーナは、タリバン政権下の首都カブールに住む11歳の女の子。しかし、たび重なる内戦と圧政で家族は傷つき疲れ果て、自らを男と偽って過酷な仕事に就くことに・・・。女であり子どもであることの困難と、臨場感のある描写に衝撃を受けるかもしれません。世界で高い評価を得たアニメーション映画の原作にもなった小説です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です