ブックキュレーターhonto編集員
しんみりさみしいけど、心に残る。大人にオススメの切ない別れを描いた絵本
「絵本=子ども向け」だと考えていると、素敵な作品との出会いを逃してしまいます。「少ない文章」と「世界観を表現した絵」の組み合わせで、心に残る物語を描いた絵本はたくさんあります。特に切ない別れを描いた絵本は、大人が読んでもじんわりと心に染み入るもの。大人にこそ手に取ってほしい、切ない別れを描いた名作絵本を紹介します。
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100年たったら
石井 睦美(文) , あべ 弘士(絵)
孤独に暮らしていたライオンは、ある日、1羽の小鳥に出会います。食べてしまうか迷いますが、ライオンは話し相手として小鳥と一緒にいることを選択。しかし、大好きだった小鳥は命の終わりを迎えてしまい・・・。小鳥とライオンがさまざまなものに生まれ変わる、愛の物語。死という別れを、温かく描いた一冊です。
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あいしてくれてありがとう
宮西 達也(作絵)
乱暴者だと嫌われているティラノサウルスが、目の見えないパウパウサウルスと友達になります。しかしある日、パウパウサウルスは目が見えるようになり・・・。子どもが喜びそうな恐竜の出てくる絵本ですが、大人でも胸が熱くなるストーリー展開が素敵。同シリーズのほか作品も心に残る切なさがあり、オススメです。
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ブルドーザーのガンバ 改訂
鶴見 正夫(作) , 高橋 透(絵)
人間のために働き続けたブルドーザーのガンバは、古くなったことを理由に車庫の隅に追いやられてしまいます。しかし、最後の仕事だと団地を作るために呼ばれ、古いながらも懸命に働くのですが・・・。物語は少し悲しい結末を迎えますが、最後の最後で報われるガンバの姿に思わず涙がこぼれてしまうはずです。
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強く大きな体をした若いダチョウのエルフは皆の人気者。しかしある日、エルフは子どもたちをライオンから助けたことで片足を失ってしまいます。初めは皆、心配してくれましたが、次第にエルフのことを忘れていき・・・。物語の最後、エルフが捨て身でとある行動を起こすさまから、切なさと壮大さを感じ取れる名作です。
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ふたりのねこ
ヒグチ ユウコ(著)
ある日突然、1人になってしまった猫のぬいぐるみ「ニャンコ」は、野良猫の「ねこ」に拾われます。ねこはニャンコのお家を探し始めますが・・・。ねこたちはお互いに思い合いながら、それぞれが知っている人間について話し始めます。ペットとは、家族とは何か?ということに思いを巡らし、切ない気持ちにさせられる絵本です。
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