ブックキュレーター映画プロデューサー 叶井俊太郎
最新の事件事故のノンフィクション本5冊!
相変わらず事件事故もののノンフィクション本を読みまくっている。特に事件ものは著者が殺人現場なりに行き、調査取材してる内容だと完全にハマる。調査取材ものが好きなんだよな。
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著者は犯罪加害者家族を支援する組織を設立。加害者家族たちの相談などを受けてる。加害者家族は引っ越し、会社の退職、子どもは転校など悲惨な生活になる。そんな加害者家族の現実とその後の加害者家族のリアルな話。が、被害者側にも触れて欲しいと思った。
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著者が20年間追い続けた、北九州連続殺人事件。犯人の松永と内縁の妻である緒方が7名もの人間を殺してバラバラにした。すでに松永は死刑が確定してる。この事件の地獄の連鎖を全て暴露!胸糞悪い事件の全貌。なんだけど、マジで胸糞悪い!が、著者のリサーチと取材力は凄まじい。
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大学の医学部受験を9浪したにも関わらず、結局医学部に入れなかった娘が母親を殺してしまったという事件。著者は刑務所にいる娘に取材。なぜ、母親を殺すことになったのか。その衝撃の動機に驚愕しまくる!
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日本の重大海難事故で稀に見る未解決事件。2008年に太平洋上で漁船が突然沈没。17名が死亡した。が、船は深海に沈んでしまい、沈没原因は不明のまま。そんな事件に著者は調査取材をする。沈没の原因は潜水艦に衝突されたのでは?と軍関係まで取材するが、様々なタブーの壁が出てくる!面白い!
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2020年に孤独死した75歳の老婆。彼女は右手の指が全てなく、40年住み続けたアパートの近所に知り合いもなし、住民票も本籍地も抹消済み、なので本名も不明。しかし、部屋の金庫には3千4百万円という現金があった!という謎の老婆の素性を追う著者。まさに事実は小説より奇なり!
ブックキュレーター
映画プロデューサー 叶井俊太郎(株)サイゾーTOCANA編集部 配給宣伝プロデューサー。『キラーコンドーム』などのホラーコメディ映画から、日本でも大ヒットした『アメリ』まで幅広い買い付けと宣伝をプロデュース。ピクトアップ、日刊サイゾーなど雑誌連載コラム多数。主な著書に映画評論家江戸木純氏との共著『映画突破伝』、『ビッグヒットは五感でつかめ!』、奥様で漫画家の倉田真由美氏との共著『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』など。ノンフィクションやコミックを中心に1,000冊を超える本を所有。気になる本があれば片っ端から購入するクセがあり、自宅の本棚には本が日々増加中。
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