ブックキュレーターhonto編集員
本当におもしろいから読み継がれている。ドストエフスキーのオススメ小説
ドストエフスキー(1821-1881)は、『罪と罰』『白痴』『カラマーゾフの兄弟』などの作品で知られるロシア文学を代表する文豪の一人。彼の紡ぎ出す物語は決して難解ではなく、スリリングで滋味深く、ときにホロリとさせられるエンターテインメント性の強いものばかり。本当におもしろい小説だからこそ、時代を越えて読み続けられているのでしょう。ここでは、はじめてのドストエフスキー文学としてオススメの本をピックアップしました。
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ドストエフスキーのデビュー作にして、彼の名を広く世に知らしめた一冊。極貧で天涯孤独ながらも精一杯生きようとする少女と、そんな彼女を慕い続ける中年男性の切ないドラマを往復書簡というかたちで綴っています。ちょっと危ない印象を受けるプロットですが、男がその想いにすがる気持ちはリアルで、痛々しいほど胸に刺さります。
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権力者の醜悪なエゴに振り回されながらも懸命に生きようとする人々の姿を描いた、中期の傑作長編。一つの悲恋によって壊れてしまった家族の絆の再生と、不幸な身の上ながらも気高く生きようとする少女の生きざまに心打たれる名作。長編だけどさらりと読める内容で、ドストエフスキー初心者の方には特にオススメです。
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『罪と罰』と並び、ドストエフスキーの代表作と評されている名作。短慮で気性の激しい長男、知的で皮肉屋の次男、そして心優しい聖職者の三男が、父親の死をきっかけに、お互いや自分自身と向き合っていくさまがドラマチックに描かれています。重厚ながらもスリリングな展開が満載で、時間を忘れて熱中してしまうはずです。
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