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後味の悪さがクセになる鬱小説
「鬱小説」という分野をご存知でしょうか。思わず「憂鬱になる」「嫌悪感を覚える」筋立てが特徴で、その対象は悲劇的な物語から残虐的な物語まで含まれています。えぐり出される人間の内面。読者はその生々しい情景に戦慄させられるとともに、好奇心に逆らえず引き込まれることでしょう。ここではそうした「後味の悪い小説」を紹介します。
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主人公の回想録という形式で、少年時代の異常体験を語る小説です。両親を亡くし、隣の家に引き取られてきた姉妹と仲よくなるデイヴィッド。ところが女主人が彼女たちをせっかんする場面を見たころから、日常は崩れていき・・・。親しい隣人家族と虐待される美少女の間で傍観する彼の前で行われる残虐な行為の数々に身震いするはずです。
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実存主義の提唱者であるサルトルの原点といえる小説。長期的な旅行のあと、架空の町「ブーヴィル」に滞在していた独身男のロカンタンは、孤独ながら不自由ない生活を送っていましたが、ある時から人・物などに吐き気を覚えるようになります。吐き気の正体はなんなのか。本書では、その答えに行き着くまでの自己探求を描いています。
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