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謎めいた品々と人の想いが集まる場所・・・古道具・骨董品屋が舞台の小説
古道具・骨董品屋が舞台になっている小説をそろえました。さまざまな場所からやってきた品を扱う古道具・骨董品屋には、どこか浮世離れしていて謎めいたイメージがあります。いわくつきの品を手にした人が異世界に迷い込んだり、物に込められた想いに励まされたり。物を媒介に人々の想いが交差していく物語に惹きつけられることでしょう。
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京都を舞台にした奇譚集です。表題作は、古道具屋でアルバイトをする大学生が主人公。店主から風呂敷包みを常連客に届けるよう頼まれたことをきっかけに、奇妙な事件に巻き込まれていきます。人と物、そして京都という土地が絡み合った因縁にすっと背筋が寒くなるよう。静かな怖さが迫ってくる小説です。
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それぞれ悩みを抱える主人公が登場する、6編の連作小説集です。主人公たちは、古道具屋で逆さに印刷された絵本や投入口がない貯金箱といった役に立たない品物を半ば強引に買わされます。買った品物が幸せや不幸を招いて・・・。場所も時代も違う物語がしだいにつながっていき、不思議な読後感を味わえるファンタジーです。
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主人公は、小さな古道具屋で働くヒトミ。風変りな店主やその姉、ひと癖ある客たち、同僚で恋人未満のタケオとの関係が、ヒトミの視点で淡々と語られています。世間とずれた登場人物たちは、まるで店に流れ着いた古道具のよう。ゆるゆると続く日常、ままならない恋がどこに流れ着くのかを温かく見守りたくなります。
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お人好しで仕事も恋もパッとしない主人公・つき子が、ガラクタばかりの骨董品屋と出会うことから始まる小説。骨董屋が売るのは、ガラクタにまつわる物語でした。時刻表や角ウサギの剥製などに秘められた物語に触れ、つき子にも変化が起こります。物にはさまざまな想いが込められているのだと、気づかせてくれる一冊です。
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