心が揺さぶられる読書体験を保証！はじめての額賀澪

名門陸上部で期待の長距離ランナーである眞家早馬（まいえ・そうま)は、ある日、致命的な足のケガを負います。リハビリ中に調理実習部の都と出会い、早馬は料理に目覚め陸上の引退を決めますが、友人は早馬とまた一緒に走りたいと願い・・・。熱い思いも苦い思いもギュッと詰まった、青春ど真ん中を描いた小説です。

美大に進んだ友親は、同じ寮の先輩の若菜と親しくなります。でも、ある女の子と出会って若菜先輩の秘密を知ることに。若菜や友親、その他の美大生が抱えるヒリヒリとした心の傷が胸に迫ります。若者が抱く痛み、それを乗り越える力を描いた、みずみずしさがあふれる物語です。

小学館文庫小説賞を受賞した、額賀澪のデビュー作です。小学5年のとき教師から金魚殺しの犯人と濡れ衣を着せられ、いじめられた日都子は「ヒトリコ」として生きることを決意。高校生になり、金魚の飼い主だった冬希と再会を果たしますが・・・。誰もが味わったことのある青春の苦み、そして、日都子の強さをまぶしく感じることができる物語です。

人気俳優の双子の弟・尚斗を、自死で突然失った兄の貴斗。弟の携帯の顔認証を突破したところ、礼文島行きの航空券を発見します。貴斗は弟の死の要因を見つけようと、礼文島に向かいますが・・・。双子なのに彼の自死を止めらなかった後悔、そして双子だからこそ理解し合えたことを見つめながら、美しい自然の風景描写に心が洗われます。

かつて全国大会優勝校として名を馳せていたものの、すっかり落ちぶれてしまった名門高校吹奏楽部。そこに、かつての栄光時代を知る部長だった瑛太郎がコーチとして任命されます。瑛太郎は3年生を差し置いて、1年生の基を部長に指名。吹奏楽部の青春が詰め込まれた、胸躍る青春エンタメ小説です。