ブックキュレーターhonto編集員
今こそ聞きたい自由でおしゃべりな彼女のお話。「トットちゃん」に出会える本
『窓ぎわのトットちゃん』は、黒柳徹子が幼少期について綴った自伝的小説。1981年の刊行以来、時代や国を問わず幅広い読者に愛されてきました。天真爛漫で好奇心旺盛、皆を楽しませる素敵なあの子。ドラマやアニメ映画にもなるなど、現代でも人々を魅了するトットちゃんの本を、関連書も含めて紹介します。
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戦後最大のベストセラーにして、トットちゃん始まりの本。問題児とされていた彼女が、一風変わったトモエ学園で自由にのびのびと育ってゆきます。子どもたちの個性を信じ続けた校長先生に感動し、テレビジョンの夢を教えてくれた級友との出会いと別れに胸打たれる。さまざまな発見や感情を与えてくれる不朽の名作です。
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前作からなんと42年を経た、待望の続編です。東京大空襲で家やトモエ学園を離れたトット。疎開先の青森ではたくましい母と苦難を乗り越え、女学校から音大、NHKへとさまざまな人に支えられて成長を遂げます。戦時下を書き残すのが執筆の動機だった、とあとがきにあるように、平和や友愛への祈りが深く込められた一冊です。
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長きにわたって『窓ぎわのトットちゃん』の実質的続編だった一冊。「お母さんになったときに絵本を上手に読み聞かせる方法を教われるかも」と入ったNHK放送劇団での日々から、日本のテレビ草創期の貴重かつ笑えるエピソードが満載です。「ちゃん」が外れ大人になったトットの、知られざる苦労と努力も熱く輝いています。
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「たったひとり」にかけたようなタイトルの通り、昭和スターたちとの愉快な思い出だけでなく、大切な友人たちを見送り続けたほのかな切なさも漂う回想録。笑いや驚きの逸話も残しつつテレビや銀幕・舞台で輝き、彼女と深い親交を築いてきた業界人が人生の幕をどのように降ろしたのか。温かく洞察に満ちた語りが印象に残ることでしょう。
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38歳のトットちゃん改めチャック、ニューヨークで演劇を学ぶ。『人生であのときほど、いろんなことを学んだ時期はなかった』という喜怒哀楽の1年間を、ほぼリアルタイムで綴っていた初のエッセイ集。アメリカでも健在のトットちゃんだけでなく、70年代ニューヨークの空気や米芸能界の華やかさも眩しく感じられるはずです。
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