ブックキュレーターhonto編集員
日本でともに暮らすには。移民や難民問題を他人事にしないために読みたい本
移民や難民と聞いても、どこか遠くの出来事で、自分には関係ないと感じる方がいるかもしれません。しかし厚生労働省からは、2070年には日本の人口の約1割が外国人になるという調査結果が発表されました(2023年4月発表)。日本人はこの先、移民や難民問題にどう向き合えばいいのか。まずは、彼らのリアルな姿を知ることができる本を読んでみませんか?
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豊富なデータや研究結果から、移民が日本社会でどのような役割を果たし、影響を与えているのかを分析しています。少子高齢化が加速する日本において、外国人は共に社会を支える仲間でなくてはならないはず。日本人はこれからどう移民を受け入れるのか、考えるきっかけになる本です。
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日本は難民条約に加盟していますが、助けを求めて来日した人々を難民として受け入れたくない政府の姿が克明に描かれています。難民申請中の人は入管に収容されますが、著者はいかに不適切な対応がされているかも記しています。問題解決のためには、日本人が難民問題に関心を持ち続けることが重要だと感じることでしょう。
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6歳のとき家族でイランから来日した少女が、日本で移民として生きることはどういうことなのかを、丁寧な日本語で伝えています。やさしく手を差し伸べる人、露骨に差別する人など、さまざまな日本人が登場します。移民や難民の子として生きる人々が、健やかに生活できる環境を整える必要性を感じるはずです。
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群馬県伊勢崎市を出発し、栃木県小山市を経由、茨城県鉾田市まで国道354線沿いを旅した著者が、沿線地域に住む外国人の暮らしや来日した理由、近況などを紹介し、移民生活のリアルを伝えます。パキスタンやベトナム、タイなど多様な国から来日した外国人が、どのように日本社会に溶け込んでいったのかがわかるようになる一冊です。
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国連難民高等弁務官として活躍した緒方貞子の傍らで仕事をしてきた著者が、その仕事ぶりや心に残った言葉を紹介します。難民がかわいそうだからではなく、困っている人を助けたい一心で仕事に励んだという緒方。彼女の亡きあと、日本政府の難民への向き合い方が大きく後退していると感じるかもしれません。
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