ブックキュレーターhonto編集員
多様な性を理解するための手助けになる本
LGBT理解増進法案の成立や同性婚に関する裁判など、多様な性のあり方についての報道を目にする機会が増えてきました。ところが、今まで性について悩んだことのない方にとっては、悩みの内容や深刻さなどについて想像しづらいことがあるかもしれません。多様な性について知りたい、と思ったときに手に取ってほしい本を紹介します。
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トランスジェンダーについてよく知らない・・・という方にオススメの一冊。産まれたときの性から望む性へと変更したい人たちが、今までどんな思いで過ごしてきたのかがわかるようになります。産まれたままの性で生きられる人たちと同じ自由を求める著者の願いが読者へと語られている、トランスジェンダーの入門書です。
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3人の親と聞いて、首をかしげた方もいらっしゃるかもしれません。元女性の夫と女性の妻の夫婦はめでたく子どもに恵まれますが、遺伝子上の父親は、ゲイである夫の友人でした。3人の親による悲喜こもごもの育児生活を紹介している、新しい家族のかたちを追求していこうとする親たちの姿にエールを送りたくなる一冊です。
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トランスジェンダーである著者が、性別に違和感を持つ子どもが読むことを想定し、学校や家庭、人間関係で直面する困難をどう乗り越えてきたのかを記しています。性について深刻な悩みを持つ子どもの力になりたい、という気持ちも込められた一冊。大人が性の悩みにどう向き合えばいいのか、考えるきっかけとなるはずです。
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見た目は男性として生活し、戸籍は女性のままという著者。見た目の変化により、周囲から男性として認められる望みは達成できたものの、生まれもって男性である人たちに「トランス男性」の存在が認識されていないことに気がつきます。当事者でなければ気づきにくい性の複雑さについて、実体験も交えながら問題を提起しています。
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この本を読むと、古墳時代には女性首長がいたことや、万葉集には男同士の恋愛仕立ての歌があったことがわかり、性別にこだわらずに自由に生きる姿を知ることができます。著名な古典文学のなかに描かれるさまざまな性は、想像を超えた奔放さもあり驚かされるはず。古代からの歴史の中にもあった性の多様さに目を向けさせてくれる本です。
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