ブックキュレーターhonto編集員
天才の思考を知る。哲学の新たな道を開いたウィトゲンシュタインの入門書
奇才で孤高の哲学者というイメージがあるウィトゲンシュタイン。彼の著作はかなり難解なので、いきなり原典に当たっても挫折してしまう方が多いかもしれません。そこでまずは、彼の思想を噛み砕いて紹介した本を読んでみてください。ここでは現代哲学にも多大な影響を与えているウィトゲンシュタインの入門書としてオススメの本をピックアップしました。
- 4
- お気に入り
- 384
- 閲覧数
-
ウィトゲンシュタインは、『論理哲学論考』という著書で哲学界にセンセーションを巻き起こしました。そのあと思想の変遷があり、それは初期・中期・後期と分類できます。その三つの思想の変遷をそれぞれ追い、その変遷を詳しく解説している入門にぴったりの一冊です。
-
天才と称されながらも、さまざまな奇行によって孤高の哲学者というイメージがあるウィトゲンシュタイン。彼の波乱に満ちた人生をたどりながら、その独創的な思想や難解な文章を気鋭の哲学者が読み解きます。もちろん彼の思想の転向についても触れられていて、ウィトゲンシュタインの思想を概観するには最適な一冊です。
-
ウィトゲンシュタインはこう考えた 哲学的思考の全軌跡１９１２−１９５１
鬼界 彰夫（著）
ウィトゲンシュタインの難解な思考を読み解いた一冊。「言語をめぐる思考」「生をめぐる思考」「『哲学探究』の思想」「 『私』と言語―ウィトゲンシュタイン最後の思考」と分類し、それぞれを分析。原典だけではなく、メモ、手書き原稿などをも読み込み、ウィトゲンシュタインの思考を再構成しています。
-
ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む
野矢 茂樹（著）
難解といわれている『論理哲学論考』の翻訳者でもある著者が、独自の解釈を踏まえつつ、かゆいところまで届くような観点から同書を再構築しています。非常にわかりやすい語り口なので原書を読んで理解できなかった方も、こういうことだったのか！と膝を打つことでしょう。
-
ウィトゲンシュタインの思想をたどるにあたって非常に重要な『哲学探究』を読み解く一冊です。生前には刊行されていなかったのですが、本書では言語哲学に大きな影響を与えている言語に焦点を当て、「家族的類似」「言語ゲーム」などのタームを詳細に読み解いています。深淵な思想の一端に触れることができます。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは？
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか？
テーマ募集中！
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも？
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は？
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です
